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4月の吹雪・。* *

今日は午前中から窓の外はホワイトアウト状態。
真っ白でした。
もうクリーニングに出してしまおうと袋にいれてしまっていたウールのコートを再び引っ張り出し着てゆく始末。
ストールも二枚巻き。
いつになったら春が来るのでしょうかね。。。です。

さて、今夜テレビでずいぶん昔の歌手「越路吹雪さんと作詞家岩谷時子さん」のお話をみました。
このおふたりは大親友だったのですね〜。
知らなかった。
越路吹雪さんといえば「愛の讃歌」
フランスのエディットピアフの「Hymne a L'Amour」を岩谷さんが日本語に書き直し、越路さんの大ヒット曲となったわけです。
当時の日本人にはあまりにも悲哀も含む過激で情熱的な原曲の詞を岩谷さんが越路さんのステージのラストを華々しく飾るための歌詞に書き換えたのだそうです。
でも日本語詞として生まれたこの歌詞を初めて越路さんが読んで、岩谷さんにむかって「(恋のことを)何も知らないからこんな歌詞がかけるのよ(笑)」と笑ったのだそうです。
ま、それも親友ならではのやりとりだったのでしょう。
確かに原曲の詞の激しさをかなりふんわり甘い言葉に置き換えて書かれた岩谷さんの歌詞ですが、わたしとしては同じ意味にとれます。
言葉の表側にでてくる響き以上にもっと深く激しい情熱を理解した上で書き直されたものだと思うからです。
どんな言葉も受け取る側で深みも色もかわりますものね。
シャンソンはわたし自身はライブで歌うことはありませんが、レッスンで年配の方々にご指導させていただくこともあり、それでも若輩者の自分が人生の先輩の方々にこのような詞の解釈をしている光景がどうにも滑稽で恐縮で。。。そんなふうに感じながらレッスンした日の記憶があります。
そしてまた先日東京で伺った仲良くさせていただいている歌い手さんのライブでこの曲を聴き、何故か涙が頬をつたいました。

原曲の歌詞(抜粋)と日本語にされた歌詞。
どちらも好きです。
「Hymne a L'Amour」
 Le ciel bleu sur nous peut s'effrondrer
Et la terre peut bien s'écrouler
Peu m'importe si tu m'aimes
Je me fous du monde entier
Tant que l'amour inondera mes matins
Tant que mon corps frémira sous tes mains
Peu m'importent les grands problèmes
Mon amour, puisque tu m'aimes...

空が落ちてこようと 
大地が崩れ去ろうと
そんなことはどうでもいいの
貴方が愛してさえくれれば

世の中なんてどうでもいいの

愛で満ちた朝があれば 貴方の手の中に包まれていれば

世の中の問題なんてどうでもいいの

愛しい人 貴方が私を愛してくれるから

愛の賛歌(1949年)
E.Piaf  作曲 岩谷時子訳詞    歌:越路吹雪  
  


あなたの燃える手で あたしを抱きしめて  

ただふたりだけで 生きていたいの    

ただいのちのかぎり あたしは愛したい    

いのちのかぎりに あなたを愛したい    


頬と頬よせて 燃えるくちづけを 
かわす喜び 

あなたとふたりで 暮らせるものなら 
なんにもいらない  

なんにもいらない 
あなたとふたりで 生きていくのよ   

あたしの願いは ただそれだけよ 
あなたとふたり 


かたくいだき合い 
燃える指に髪を
からませながら いとしみながら    

口づけを交わすの 
愛こそ燃える火よ  
あたしを燃やす火 
心とかす恋よ

こんな綴りを今夜している今、そういえばずいぶん前に教室の発表会で講師演奏にてフランス語でこの曲を歌ったこと、すっかり忘れてました。
もう、まったくフランス語を覚えていません(笑)。
どちらの歌詞でも素敵に歌える歌い手であるとともにいい女になりたいもんですな〜(なんでおっさんぽい(笑)しみじみ。。。)。

さてそんな「愛の讃歌」談義もこのへんにして。

今日はある年配の生徒さんのつてでお願いしてあった大切なパールのネックレスの修理があがってきて、持って来てくださいました。
母からのおさがりで もうきっと40年以上は前のもの。
ことし1月に教室で弱っていた糸がきれて、真珠をばらまいたのです[わーい(嬉しい顔)][たらーっ(汗)]
さらにどうやら磨いてくださったようで新品のように生まれ変わって戻ってきました。
写真.jpg
ありがとうございます。
ほんとうに何事もですが、日々日々まわりの皆々様にお世話になりっぱなしのわたくし。。。
その中でも生徒さんがたには日々のレッスンで誠心誠意お返しさせていただきたいと願っております。

あしたがどうか愛するひとたちの平和な木曜日でありますように[ぴかぴか(新しい)]

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