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冷える夜明けです。

お仕事はお休みとなるとまた異なる用事もちらほら。そんな日々を送っております。今まで、その残務をしておりました。

さて、昨日のニュースで気になったものは「千日回峰行」です。
この度、延暦寺善住院住職、釜堀浩元師が7年間で1000日かけて比叡山の礼拝場所などを巡る修行であるこの荒行の「堂入り」を達成なさったとのこと。
なかでもこの700日目に行われるこの「堂入り」は、修行の中でも最も過酷とされ、9日間、お堂の中で水も取らずに断食を続け、寝ることはおろか、横になることも許されず、日に1回、仏様にお供えするための水を汲みに出る以外は、お堂の中で10万回、真言を唱え続けるのだそうな。
「堂入り」に成功したのは、信長による延暦寺焼き討ち以後の記録では52人とは53人とか情報がはっきりしませんが、どうやらそんな人数らしく、釜堀住職で戦後13人目で、「当行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」の称号が与えら、釜堀住職の千日回峰行は、このあと2年続くそうです。

なんとこの「千日回峰行」はこの1300年で数人しか満行に至っていない、あまりに過酷な修行であることや、リタイヤとなると自決という掟からの死者もいたそうです。
お水も飲めない、眠ってはいけないとは本当に死と隣り合わせというか、超人としか言えません。
歩く距離としても地球を一周とか、7年間、3日に一回フルマラソンの計算だそうです。
達成者曰く極限の修行中に「人として大切なものは何か」ということに心の底から気づくのだだそうです。
過去に2度も満行なさった酒井雄哉師は「生きているというこは死への準備。1日が一生。」と考えるようになるともおっしゃっていたそうな。
納得。
しかしながら「明日は明日の新しい自分に生まれ変わる」感覚をあまりに激しい苦行に見いだす一方、ふと思い出したのは昔観たある洋画のセリフでしたか「明日は失敗のない新しい明日」でした。
人はそれぞれあまりに異なる道を選び、または与えられた道を辿り、荒れ野の果てに同じような光、感覚、信仰を見いだすのであろうかと感慨に耽る夜明けでございます。

光に護られた金曜日でありますように[ぴかぴか(新しい)]

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